チョコじゃない?“ようかん”とのコラボ!富士市名物の超ロングセラー地元パン
世界遺産の富士山の麓に広がる静岡県富士市。この地元にしかない名物パンが「ようかんぱん」。パンの上にかかったチョコレートを思わせる黒いデコレーションは、実は“ようかん”! 50年以上のロングヒット商品として愛され続ける菓子パンです。
1960(昭和35)年に誕生した「ようかんぱん」210円。地元の人のなら誰もが知っている名物パンで、チョコレートと見紛う漆黒の物体の正体は、なんと“ようかん”。奇抜とも思えるこの組み合わせ・・・ あんぱんやあんドーナッツがあるように、この和と洋のマリアージュは絶妙で、一度食べたら忘れられない味に。
真ん中に白いバニラクリーム、ふわっとしたパン生地の中には粒あんが入っており、濃厚なバタークリームを思わすバニラクリームが、ようかんぱんをひとつにまとめあげています。「富士のふもとのグルメコンテスト2009」で、パン部門グランプリを受賞した実力が物語るように、50年以上に渡る超ロングヒット商品として地元で愛されています。
この“ようかんぱん”の発祥は静岡県といわれており、以前は、静岡県東部を中心に複数のパン屋で作られていたそうですが、製造工程が複雑で手間がかかるため、現在では富士市の「富士製パン」のみに。
1935(昭和10)年に菓子屋として創業した「富士製パン」は、富士市や沼津市、静岡市などを中心に、3万3000食もの学校給食用パンなどを納める、まさに地元に根付いた会社。そんな地元企業が作る、ちょっとお茶目な「ようかんぱん」がロングヒット商品として人気があるのもうなずける気がします。
しかも“黒いようかんぱん”に加えて、冬季限定販売の「白いようかんぱん」240円もあるんです。デニッシュ生地のパンに、白いようかんがかかり、中央にはバニラクリーム、生地の中にはクルミ入りの白あんが隠れ、サクサクとした軽い食感に小気味よいクルミのアクセントが加わります。白いようかんパンは、10~2月までの販売。
どちらのようかんぱんも、通販のほか、工場直営の売店、静岡駅の「キヨスク」、新富士駅の「あれこれ屋」などで買い求めることができます。
Photos:(C)tawawa
意外性たっぷりの「ようかんぱん」気になりますよね!地元で愛されるロングセラー商品ということから、新しい驚きに出会えること間違い無しです。ようかんとパンの絶妙な共演をぜひご賞味ください!
記事は取材当時のものです。