1日500個が完売!フルーツよりフルーツな “生ゼリー”
カクテルグラスの中の、透明感あふれるゼリーに浮かぶ色とりどりのフルーツ。宝石のような輝きを放つ“生ゼリー”は、見ているだけでも、そのおいしさが伝わってくるよう。静岡県にある果物屋「すぎやまフルーツ」が生み出す、この珠玉の“生ゼリー”が大人気なのです。
静岡県富士市に店舗を構える「すぎやまフルーツ」。この地方都市の果物屋から生み出される珠玉の“生ゼリー”が大評判。通販や地方発送もしないなか、1日に500個が完売し、有名百貨店やコンビニからも、契約のオファーが殺到しているんだとか。
一度食べたら、その虜になる “フルーツよりフルーティー”な生ゼリーの生みの親が、すぎやまフルーツ3代目・フルーツアーティストの杉山清さん。もともとは商店街にある普通の果物屋さんだったのですが、百貨店や大型スーパーの撤退が続き、商店街は衰退の一途を。そこで生き残るべく高級フルーツのみを扱うギフト専門店になったのが1997年のこと。
その果物の魅力やおいしさを、もっと身近に、多くの人に届けたい思いから2005年に誕生したのが“生ゼリー”。1個数千円もするメロンやマンゴーなどの高級フルーツを自分用に買うのは躊躇しますが、生ゼリーというポーションを抑えた形で販売することで1個500円前後に。
しかも、大切な人へ贈答品として贈られるギフト専門店ならではの目利き、そのフルーツ一番の食べ頃の時期を熟知した、完熟の状態でひとつひとつ手作りされる“生ゼリー”のおいしさは、高級フルーツを丸ごといただいたような至福と満足感なのです。
重力を失ったかのようにカクテルグラスに浮かぶフルーツ。それぞれのフルーツがもつきれいな色合いは、まさに宝石のような輝きです。透明感あふれるゼリーは、アガーという海藻から抽出された植物性で、一般的な動物性のゼラチンとは異なるもの。水あめのほのかな風味が香り、果物と一緒に口に含むと、完熟した果物の甘み、酸み、みずみずしさを後押しするように、プルプルと寄り添います。
主役であるフルーツのおいしさを引き立てる、ゼリーとのバランス感が絶妙で、後味もフルーツそのものをいただいたような、さっぱりとしたもの。もうひとつ違う味を! とつい手が伸びてしまいます。1番人気は、いろいろなフルーツの味を楽しめるフルーツミックス600円。甘酸っぱさが魅力のいちご500円や完熟パイン450円、シャインマスカット600円、クラウンメロン900円なども。
高糖度トマトや次郎柿、イチジクなどの季節限定品もあり、店頭には常時15種類前後がそろいます。果物が入ってなく、富士山の伏流水だけの水ゼリー223円も注目です。店頭での販売が基本ですが、首都圏を中心に、全国の百貨店などでの催事には出展しているので、事前にチェックしてください! ただし長蛇の列・売り切れ必死なのでご注意を。
Photos:(C)tawawa
記事は取材当時のものです。
すぎやまフルーツ