ヴィンテージセレクトショップの新たな挑戦。京都産野菜の美味しさを伝える「Reveille」の想い

京都 Reveile 京野菜 イベント

 

京都市にあるヴィンテージセレクトショップ「Reveille(リヴァリー)」は、いつ訪れても心ときめくアイテムに出会えるすてきな場所。しかしその魅力は洋服だけにとどまりません。なんと野菜を自家栽培し、こだわりの手づくり調味料やジャムなども販売されているユニークなお店なのです。今回はReveilleオーナーの秋山健太郎さんに詳しくお話を伺いました。

 

京都 Reveille ヴィンテージショップ 店内

 

2004年にオープンしたReveilleは、京都市中京区の麩屋町通沿いに位置するビルの中にお店を構えられています。おもにヨーロッパやアメリカのヴィンテージ、ユーズド商品を中心に、店主の目利きアイテムが並ぶお店。商品の買い付けもオーナーご自身が行い、一点一点厳選してピックアップされたメンズ・レディース・キッズアイテムを手に取ることができます。

 

お店のコンセプトは“モダンベーシック”なアイテムのセレクト。いろいろな国や年代、バックボーンを持った洋服をミックスしながら、さりげなさを大切に、いつ見てもすてきな商品やスタイリングの提供を心がけているそうです。

 
京都 Reveille ヴィンテージショップ 店内
 

秋山さんご自身がもともと洋服が好きでアパレル業界に入り、そこで妻である笑子さんと出会い結婚。その後お二人でReveilleを始められたのがオープンのきっかけなのだそうです。

 

私がお店に通い始めてから10年以上経ちますが、訪れるたびに新たな出会いがあり、そしてそれらを不思議とずっと大切にしたくなるのです。アットホームで居心地の良いお店の雰囲気、そして秋山夫妻との和やかな会話、それがこのお店を訪れる目的にされているお客様も多いのでは?と毎回感じます。

 
京都 Reveille ヴィンテージショップ 店内
 

そんなReveilleには、普通の洋服屋とは違ったユニークな一面があるのです。それは「Reveille 野菜部門」。店内の一角にはオイルやソース、ジャムなどがセンス良く陳列されており、なんとそれらは全て秋山夫妻が手づくりされたものなのです。そこで、ヴィンテージセレクトショップをやりながらもこの野菜部門を始めたきっかけについて伺ってみました。

 

京都 Reveile 京野菜 イベント

 

「京都府向日市にある妻の実家の裏にすてきな畑があり、その一角を借りて両親が野菜を自給自足されていました。2009年に私たちが子供を授かり、子供達にも地元の野菜を食べさせたいという想いから畑仕事を少し手伝うようになったのです。」

 

「私はそれまでほとんど土を触ったことがなかったので、野菜作りがとても楽しく感じました。またずっと店内仕事である私にとって、暑さや寒さなど、季節を肌で感じることが新鮮でした。」

 

「向日市には過去にビール工場があったり、タケノコが産地であったりと豊かな地下水に恵まれています。そんな向日市産の野菜が本当に美味しくて、Reveilleがその美味しさを少しでも多くの人に伝える窓口になれれば、と思ったのです。野菜をはじめとする商品は、土壁でできたReveilleの店内ともとてもナチュラルにマッチしていますよ。」と、秋山さん。

 
京都 Reveille 京野菜
 

自分たちが本当に美味しいと思ったものを共有したいという気持ちから始まったReveiile 野菜部門。私も何点か調味料を購入させていただき普段の食卓で使用していますが、その美味しさたるや。口にすると身体が喜ぶような、そんな感動のあるお味です。

 

野菜づくりをする上でのこだわりをお聞きしたところ、「安全で安心できるものを」とまっすぐにお答えいただきました。それに加え、近くの農家さんが作られていない少し変わった野菜、例えばハーブや欧州野菜などを栽培するようにしていることもこだわりのひとつ。

 

京都 Reveile 京野菜 イベント

 

また、洋服の仕事で培われた感覚を落とし込んで、自分たちらしい野菜や野菜を使った料理などを提案できたらとも考えられているそうです。収穫された野菜や新商品、毎日のお料理などはInstagramにて紹介されていますが、そのレパートリーの多さには驚かされます。中でも秋山さん一押しの商品を教えていただきました。

 

京都 Reveille 笑麹

 

「“笑麹(えみこうじ)”は、自家製の数種の唐辛子を使ったピリ辛麹です。和洋中さまざまな料理に合う万能調味料で、辛味だけでなく旨味もたっぷりでクセになる美味しさですよ。」

 

名前はもちろん妻の笑子さんと麹を掛け合わせたチャーミングなアイテム。以前秋山さんに教えていただいたレシピ“笑麹といりこの炊き込みご飯”は絶品でした!皆さんにもぜひお試しいただきたいです。新たな京土産としておすすめです。

 

 

最後に、商品を手に取ったお客様に感じてもらいたいこと、そして今後の展望についてお聞きしました。

 

「洋服ですと一点一点自分でピックアップしたもの、そして野菜は手をかけて育てた大切な商品ですので、思い入れやストーリーがあり、そのことをお客様に細かくお伝えしています。聞き流していただいて構わないので、なんとなくでもその商品のことを好きになったり、すてきだなと思っていただければ嬉しいです。」

 

「展望としてはもっとたくさんの方にお店を知ってもらうことでしょうか。最近は海外からのお客様も増え、外国人の方々にも楽しんでもらえるようなサービスや店づくりを心がけていきたいです。国や性別、年齢など関係なく、どんなお客様でも満足していただいた時の笑顔が私たちの一番の喜びです。」

 

京都 Reveille 京野菜

 

アットホームで優しい時間の流れるReveilleには魅力がいっぱい。京都を訪れる際はぜひ足を運んでみてくださいね。不定期でイベントの開催もあるので、詳細はウェブサイトをチェックしてください。

 

記事は取材当時のものです。