日常生活をちょっと豊かに、楽しくしてくれる新しいチェキinstax SQUARE SQ10
2017年に発売になった、instax SQUARE SQ10。チェキの愛称で親しまれているインスタントカメラが、真四角のフィルムになって新たに登場しました。今までのチェキとは大幅に異なり、背面に撮影画像が確認できる液晶がついているという、デジタルとアナログのハイブリットインスタントカメラになっています。
真四角になったことで、被写体を撮れる範囲も変わりましたが、被写体自体も多様に楽しんでもらいたいという富士フイルムさんの願いもそこにはありました。
今までパーティーや自撮りなどのコミュニケーションツールとして使われていたチェキを今回スクエアフィルムとして発売したことで、Instagramや写真業界でも注目される真四角のフォーマットを活かし、人だけではなく景色を撮ってみたりと、よりアート性の高い作品を楽しんでもらいたい、とのこと。
コンセプトは「日常生活を切り取ってアートにする」こと。今もチェキは、「世界で一番可愛いインスタントカメラ」と謳われるほど、女子中高生や小学生に人気なのですが、カメラ好きに注目される上位機種などもあり、今までにも色々な機種を展開してきました。
そして今回のスクエア版では、生活をちょっと豊かにしたり楽しくしたりするアイテムとして、アウトドアのシーンでもイベントなどでも使いやすく、フィルター機能充実させることでより多彩な表現が楽しめるようになりました。
そこには開発者の方々の色々な想いがあります。
スクエア版のチェキは、使っているだけで楽しく、表現のアイデアが頭の中に湧き出てくるようなカメラを目指して開発されました。特にフィルターは選ぶだけで、何気ない日常のワンシーンが一瞬にして特別なものに変わります。同じ被写体でも、使う人が選ぶフィルターによって、オリジナルの1枚が出来上がる。そんな喜びを体験することができます。
フィルム自体もただ単に大きくなっただけではなく、技術的にもたくさんの新しい開発が必要になりました。それぞれを担当する技術者の方々が、知恵を出し合いながら作り上げられたフィルムなのです。そこには多くの開発者の気持ちがそこには詰まっています。
カードサイズから大きなサイズになったことで、9枚を並べて真四角のアート作品にしたりと、見た目にお洒落に飾って楽しむ幅が広がりました。
また、プリントした後の写真も楽しんで欲しいという想いから、シンプルなコレクションアルバムも登場しました。出来上がったプリントを差し込むだけで写真集のような仕上がりに。自分だけの写真集ができるような、好きな写真だけ入れて持ち運べるような作りになっていました。
さらにはインテリアショップとコラボしてポップアップスペースを作ったりと、様々な試みも行われています。これは“チェキのあるお部屋“をコンセプトに、日常でもっとチェキを使って写真を手軽に楽しんでもらいたい、という想いを込めて空間作りをしているそうです。
そして、手に取った人からも喜ばれているのが、デジタルならではの特徴を活かした点です。今までのチェキは撮ったものがすぐプリントされるので、思った通りに撮れなかったなどの失敗もありました。
けれど、今回デジタル化したことで、自分のプリントしたいタイミングで何枚でも失敗なく、好きなものを選んでプリントできるのは嬉しい点ですよね。
ベースが白だけのフィルムにもこだわりがあります。撮るだけでアート作品として楽しんでもらえるよう、無駄な装飾は控えているのだとか。
私も実際に手に取らせてもらいましたが、まず操作が直感的にできることに驚きました。フィルターや露出、ビネット(四隅の明るさ)などをくるくると回るボタンで調節することができ、操作していても楽しみがあります。
この操作性には設計段階からもこだわっていたそうなので、さすがです。
特にお洒落なのが、プリントが出てくるモーション。実際に目にすると面白いのですが、液晶と連動してフィルムが出てくる動きを表現しています。
「なんかいいよね」というなかなか言葉では言えないけれど、真四角というのは直感的に魅力を感じるフォーマットですよね。Instagramが注目されるように、真四角というのにはなぜか私も心惹かれます。きっとチェキに興味がある人だけではなく、写真好きの人にも楽しんでもらえるのではないかと思います。
何気ない日常をアートに切りとれるカメラ。今までのチェキとは一線を画した、私たちのこころをちょっと豊かにしてくれるアイテムです。今まで写真に苦手意識があった人でも楽しんで使うことができるinstax SQUARE SQ10、ぜひ手にとって特別な一瞬を切り取ってみてください。
記事は掲載当時のものです。