築50年のガレージをほぼひとりで改装!写真の様々な楽しみを提案する浅草橋のアトリエギャラリー「写真企画室ホトリ」
Instagramの人気もめざましく、日々スマホで写真を撮影されている人も多いかと思います。もっと踏み込んでカメラを使って写真を楽しむ人もいますが、写真は今や手軽に撮るのが主流。その写真をちょっとした工夫で、もっと楽しめる方法を提案しているのが「写真企画室ホトリ」のsaorinさんです。 毎日がちょっと華やかになる、見て飾って楽しめる写真はいかがですか?
浅草橋にあるアトリエギャラリーショップ、「写真企画室ホトリ」にお邪魔してきました。
建物は築50年のガレージだったものを、2012年にsaorinさんがほぼひとりで改装したそう。レトログリーンのペンキや、目印のバス停風の看板も相まって、なんだかノスタルジックな佇まいです。
もともと写真を色々な形で楽しむ写真雑貨の作家をしていたsaorinさん。著書も沢山出版されていて、今までも幅広く活動をされてきました。そんなsaorinさんが写真ギャラリーをオープンするきっかけは、作家として活動する中で「自分の場所があったらいいな」と思ったこと。そして自分で運営していくのなら、一般的な写真ギャラリーよりももっと気軽に訪れることのできる、「写真好きが集まる場」にしたいと考えたのだそうです。
「ホトリ」という名前には生き物が集まってくる水の畔(ホトリ)のように、色んな人が集まるといいな、というsaorinさんの想いもこもっています。
ホトリでは写真の展示以外に、数多くのワークショップを実施しています。写真をアルバムにしたり、部屋に飾るためにパネルにしてみたり、ただプリントするだけではない写真の楽しみ方がたくさん。その他暗室のワークショップや写真部もあるそうで、まさに写真が好きな人が集まるホトリ。常にホトリにしかないオリジナリティ溢れるワークショップやイベントが発信されています。
saorinさん曰く、写真を形で残すことを体系立てて教えてくれるところは少ないのだそうです。写真といったら、撮り方を教える場所は多いけれど、写真を撮ったらどうするの?という問題に答えてくれるのがホトリなのです。
写真を形にすることの楽しみは、いわゆるL版などのプリントしか知らなかったけれど、意外と色々なものが作れて多様性があるところ。しかも写真を使うと本当のオリジナルになるところも素敵なポイントです。
写真を形にすることで、お部屋に自分だけの空間を作れるのも写真の魅力のひとつ。ホトリでやっているワークショップは簡単に飾れるものが多いので、生活の中でちょっと穏やかに思い出に浸ることができたり、お気に入りの写真を眺めることができるのは豊かな時間だと思いますよね。
saorinさんはこれからもワークショップ「ホトリ写真塾」を色々と増やしていきたいそうです。ホトリでは写真に関する色々なことをやっている場所だということももっと認知してもらい、多くの方に訪れてもらえるようにと願うと同時に、写真ギャラリーとしてsaorinさんがキュレーターの様に企画を一緒に考えたホトリでしかできない展示も増やしていきたいそう。
そんな数々の企画を手がけるsaorinさんの原動力はやはり、訪れてくれた方から聞こえて来るひとりひとりの喜びや期待の声だそうです。
オーナーであるsaorinさんひとりで続けていくことは日々、大変なことですが、なんとオーダー制で写真を形に残すサービス「gifoto」も行っています。遠方にいる方でも、写真を送っていただいて、それをsaorinさんが作品にして返送してくれるそうです。普段から写真を楽しんでいる写真好きの方に限らず、普通の日常の中で撮った写真をオーダーしてみても面白いかもしれませんね。
スマホに眠っている写真をこの機会にぜひ形にして楽しんでみてはいかがでしょう。
記事は取材当時のものです。詳細はギャラリーまでお問い合わせください。