羊毛フェルトによる花や植物をモチーフにした、温度を感じられるアクセサリーを制作しているfeltico。日常のブローチからウエディング、アーティストへの衣装提供などオーダーの1点ものを主に活動しています。
少女時代の野原での花摘みの思い出を揺り起こすような、羊毛で作られた温かみがありノスタルジックなお花たち。ひとつひとつ想いを込めた手仕事で生み出されたお花は私たちのこころに響く美しさを湛えています。
ブランド名のfeltico(フェルティコ)は「フェルトのこども」の意味の造語だそうです。「ひとつひとつ時間をかけた羊毛のてしごとは想いのこもった自分の分身であり、気持ちを届ける羊の花です」と語る麻生さん。
繊細なその作品はお花であるのに、ぬくもりを持っていて、手に取る人にその思いが伝わってきそうです。そのイメージの通り、麻生さんは身につけてくださる方、贈られる方の気持ちに寄り添うことを一番に大切にしているとのこと。
そうして生み出される作品には、麻生さんの心が動いた時の気持ちのきらめきと自然への敬意が表現されています。また羊毛が持つ独特の質感の優しさや温もり、繊細な光や影を「羊毛花」として作品に昇華させています。
ウエディングの花冠。優しい風合いがロマンチックすぎず、とてもこころのこもった作品ですね。
作品がお客さまの手に渡ることで「どこか懐かしい記憶を思い出したり、物語を想像したり、当たり前の日常に少しだけ特別な花がこころの中に灯るような気持ちになっていただけたら嬉しいです」と麻生さん。
羊毛のやさしさとお花の可憐さが溶け合っていて、作り手のやさしさが伝わってくるような作品ばかりです。
花摘みで野草を集めたようなやさしい花冠。見ているだけでこころが和らぎます。
ビオラの首飾り。少女時代を思い起こさせるノスタルジックな作品です。
この先もウエディングやオーダーメイドを中心とした、ひとりひとりに向けたものづくりをしていきたいと、麻生さん。身につける人のことを想いながら丹念に手づくりされた作品たちはかけがえのない思い出に寄り添ってくれます。
これからも様々なジャンルとのコラボレーションをした個展を企画中だそう。
興味のある方は是非足を運んでみてくださいね。
記事は取材当時のものです。
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