1日3組限定!トレーラーハウスで大自然を満喫できる“贅沢な冒険”へ
約1カ月ごとに停泊地を変えながら、テントとキャンピングトレーラーの最高峰エアストリームのキャラバンで、日本各地をめぐる「グランドツアー」。そんな海外の中世のような体験ができる“冒険”があります。今年の10月から始まったグランドツアー最初の停泊地は、長野県・蓼科。どんな冒険が待っているのか、1泊2日のツアーを体験レポートします。
自然を感じながらオールインクルーシブの贅沢なひととき
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日本各地をめぐる「グランドツアー」を行っているのは、「CAMP on PARADE(キャンプオンパレード)」。アウトドアグッズやキャンピンググッズのオリジナル商品の企画・販売を行っており、その道のプロフェッショナルといえる存在。
早速、グランドツアーに申し込むと、その数日後に、今回の冒険の目的地になる蓼科をより楽しむための、自然や歴史などに関わる12ページにもおよぶタブロイド版冊子が送られてきます。“予約したときから冒険が始まる・・・”という言葉通り、そこには主体的に冒険に参加するためのノウハウや知識が。
トレーラーハウス・テント・ジビエ・温泉・トレッキング・・・ これから始まる旅に胸が高鳴ります。しかも、オールインクルーシブなので食事などの心配は一切無用。冒険そのものをダイレクトに楽しめるのです。
目指すは、宿泊地となる標高約1800mの蓼科。電車で来た場合は、最寄駅などからの送迎もオールインクルーシブに含まれているので安心。冷涼な空気と木立に包まれた宿泊地には、かわいらしい三角屋根のテント(ベルテント)や銀色に輝くエアストリームが並びます。
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「お荷物をお持ちしましょうか」。なんとネクタイをしたスタッフに迎えられ、ホテルを思わす接客にビックリ! 暖かい焚き火を囲んだウェルカムドリンクではシャンパンも!! コーヒーや紅茶、地ビールなどもそろい、オールインクルーシブの“贅沢な冒険”に心が躍ります。
非日常的な空気感を満喫できるテント&エアストリーム
チューターと呼ばれる4名のサービススタッフと、1名の専属シェフが2日間の仲間。今回の冒険内容の説明を、寝床になるエアストリームの前にテントが張られたプライベートスペースで受けますが、秘密基地のような空間が気になってしょうがありません。
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高さが約3m10㎝もあるテント内には、テーブルやチェアのほか、ランタン、薪ストーブ、ウォールナットの食器、銅製のディッパー(コップ)などがそろい、トランクを思わすようなかわいらしいボックスには紅茶や食器類が収められています。キャラバンの雰囲気を感じる魅力的な空間は、“贅沢な冒険”のベースにぴったり。
「銀の幌馬車」の愛称をもつ全長約8.5~9.5mのエアストリームは、1970年代の希少なトレーラーハウス。内部はカスタマイズされ、クリームベースの壁面に、ブルーやグリーンのアクセントカラーが施されて、ふかふかのツインベッドが。もちろん直立して動くことができ、トイレやシャワールーム、パウダースペースも備わっているので、ホテルの客室のような感覚で、のんびりとくつろぐことができます。
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テントとエアストリームを合わせると、その広さは約50平方メートル。キャンプにありがちな人の視線などを気にすることなく、仲間や恋人、親子など、プライベートな空間でゆったりと非日常を楽しめます。
シカ・イノシシ・山鳩などジビエのストーリーを踏まえたフランス料理
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チューターの車に乗り込んで、ジビエ体験へ。到着したのはジビエ料理で有名なフレンチの名店「オーベルジュ・エスポワール」。今日のディナーの場所でもあります。オーナーシェフの藤木さんは、日本ジビエ振興協会の理事長も務めるジビエ料理の第一人者なのですが、あいにくの不在。支配人・ソムリエの野村さんと調理担当の藤下さんが、ジビエ料理について教えてくれます。
蓼科を中心に、信州で獲れるジビエはシカやイノシシ、山鳩などの野鳥のほか、アナグマや野ウサギが食材にのぼることも。野生動物による鳥獣被害額は、日本で年間200億円ほどもあり、その駆除を理由に収穫されたジビエを、全国5カ所から仕入れているのだそう。
(C)Hiroaki Miki[/caption]
「ジビエは“硬い・臭い・まずい”と言われる方がいますが、決してそんなことはありません。それは処理や調理方法が間違っているんです」とは、支配人の野村さん。「ジビエは自然の中で生きている、生命力の高い生物をいただくということ。それゆえに独特の風味があり、その野性味がうま味ともいえるのですが、調理法によりさまざまにアレンジできます。その一方、仕留めた後の血抜きの適切さにより、その味は大きく変わるのも事実なんです」。
実際にシカ肉の焼き方やスモーク方法を体験! 動物が棲んでいる環境や食料、銃やくくり罠、箱などの狩猟方法によっても味が異なり、個体差が大きいのもジビエの特徴。「食材のストーリーを踏まえた調理方法が必要なんです」とは、前述の野村さんの言葉。
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ワークショップが終了すると、いよいよジビエディナーです。スモークの方法を習った、中がきれいなピンクのシカ肉の燻製が添えられた「信州キノコのバニラマリネ 鹿肉燻製添え」のアミューズに始まり、オードブルは、シカの首や前脚を食材にした「ジビエテリーヌと野菜のバリエ」、メインはイノシシを使った赤ワイン煮込み。
初心者用のジビエ料理ということでしたが、これがジビエだと言われなければわからないほどのおいしさ。デザートに栗のモンブランをいただき、夜は深々と更けていきます。
火・風・音・・・ 自然の中で満喫するエアストリームだからできる贅沢
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キャンプ地に戻ると、昼間と打って変わり、ボワッとしたランタンの灯りにテントが並び、赤々と燃える焚き火の炎が大きな影を映します。「火」は、人を「素直」にさせる効果があると聞いたことが・・・ そんなことをぼんやりと考えながら 焚き火を囲んでお酒やコーヒーなどでくつろいでいると、遠くの空では「キキ、キーン」と牡鹿の鳴き声が。星空もきれい。温かいシャワーを浴びて、ベッドの潜り込んだのは夜中の12時過ぎのこと。
グランドツアーでめぐる宿泊地によって異なりますが、蓼科では、24時間お湯や水も使い放題。キャンプでネックになる温かいお湯や清潔感あるお風呂などの心配もなく、完全にプライベートが確保された中でくつろげるのは、エアストリームならではの環境。
しかも、真っ白なフェイスタオルやバスタオル、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープなどのアメニティもそろっています。ふかふかのバスローブまであり快適そのもの。
プライベートな絶品朝食&神秘の苔森トレッキング
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翌朝はあいにくの雨模様。雲海を見に行くことは断念し、テント内でゆっくり朝食を。薪ストーブの暖かさとランタンの灯りの中で、チューターによって用意される朝食。レンズ豆のスパイシートルコ風スープが湯気をあげ、サトイモとキノコのホットサラダ、ハムやアボカドなどのホットサンドなど、信州の食材を使用した料理が並びます。
山の天気は心変りが早いよう。薄日が差してきたので、車で15分ほどのところにある「白駒の池」でのトレッキングへ出発。標高2100m以上の湖としては日本最大の天然湖として知られる白駒の池。
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樹齢数百年というコメツガやトウヒ、シラビソの原生林に包まれ、一面朝露が輝くコケに覆われている深山幽谷の幻想世界が広がります。なんと485種類ものコケが生息しているのだとか。霞がかかる湖(池)を目の前に、ゆっくりと深呼吸すると、生まれたての冷たい空気がすっ~と身体の隅々に行き渡ります。
キャンプ地に戻ると、「昼食はダッチオーブンですよ!」と、シェフの声が。キャンプの醍醐味ともいえる、ダッチオーブンの中身は教えてくれないのですが期待できそう。そのほかにピザも焼くということで、各種チーズやサラミ、ウインナー、野菜など、好きな具材をトッピングして薪ストーブへ。
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ピザが焼きあがるころには、リゾート感満点のテーブルセッティングも完了! ダッチオーブンを開けると、ハーブの香りが食欲を誘う鶏を丸ごと使ったグリルドチキンが。塩と胡椒だけの味付けで、鶏のうま味をダイレクトに感じる味わい。自然の中で食べる料理は、2倍にも、3倍にもおいしいんですよね。もう、これ以上食べられないほど、ワインや料理をいただき、グランドツアーも終わりを迎えることに。
その地でしか味わうことのできない、風景や自然、食、文化などを、キャンプというスタイルで自然に溶け込みながらダイレクトに感じるグランドツアー。蓼科では、ジビエや苔森のトレッキングでしたが、今後は、鳥取・伊勢・奥飛騨・奄美大島などに加えて、クロアチアでも開催予定。もちろん、その地ならではの魅力的なアクティビティーが設けられているので、個人ではトライするのが難しい、特別な体験をしてみるのはいかがでしょう。
Photos:(C)tawawa
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記事は取材当時のものです。
グランドツアー CAMP on PARADE(キャンプオンパレード)
https://www.camponparade.com
宿泊地により異なる
【料金】1泊1名オールインクルーシブ3万5000円~(レストランでのドリンク代は別・宿泊地により異なる)
【CHECK IN/OUT】15:00/13:00(宿泊地により異なる)
【客室数】3棟(今後4~5棟になる予定)
【アクセス】宿泊地により異なる
- ショップ CAMP on PARADE(キャンプオンパレード)
- https://www.camponparade.com
- 東京都渋谷区神宮前2-16-12
- 【営業時間】11:00~19:00
- 【定休日】なし
- 【アクセス】 東京メトロ「明治神宮前駅」より徒歩9分