きるるはらら

物語のあるモノと暮らしマガジン

奥神楽坂を歩こう

神楽坂と言えば、黒塀や石畳のある坂道沿いや商店街が有名ですが、その坂を上った先、いわゆる「奥神楽坂」にもとっても素敵なお店がたくさんあるのです。


意外と知られていない奥神楽坂の魅力に迫るべく、編集部とっておきのスポットを取材、紹介させていただきます!


まずは簡単に奥神楽坂の紹介を。神楽坂上の交差点の先、ここからが奥神楽坂エリア。坂を少し登った右手には古くからこの牛込地区の総鎮守として近隣の方から愛されている有名スポット、赤城神社があります。

2010年に「赤城神社再生プロジェクト」として、社殿も美しく建て替えられました。この際のデザイン監修は、神楽坂にお住いの建築家、隈研吾さん。2011年にはグッドデザイン賞も受賞している素敵な神社です。


お隣のあかぎカフェは神楽坂散策の休憩スポットとしておすすめ。境内の清廉な空気を感じながらほっと一息つける、神社カフェです。

神社を出てすぐのパン屋さん「亀井堂」は売り切れ必至のクリームパンが人気。ずっしりとしたクリームがもはやパンというよりスイーツの領域に。

近くの白銀公園は新宿区内とは思えない大きな公園。中央にそびえる亀の甲羅のような遊具が子供達に大人気ですが、緑に囲まれ大人も心安らぐ休憩スポットです。

それでは奥神楽坂のおすすめスポットを紹介していきます!

編集部おすすめスポット

神楽坂のトレンドスポット。日常を豊かにしてくれるla kagu

東西線神楽坂駅を出てすぐ、印象的なウッドデッキが広がる建物が目に入ります。ここは2014年10月にオープンした神楽坂の新スポット「la kagu」


1960年代に建てられた新潮社の書庫を隈研吾建築事務所の手によってリノベーションし、「衣食住+知」をコンセプトにファッション・生活雑貨・家具・本・アート・カフェなどのコーナーを展開するキュレーションストアです。


何気ない日常生活を豊かにしてくれるアイテムを取り揃えているほか、コンセプトの知の部分である、作家や著名人を招いた講演会やワークショップなども定期的に開催しています。

1階にはウィメンズファッション、2階にはメンズファッションが取り揃えられており、トレンドを押さえつつベーシックなお洋服はどれもハイセンス。見ているだけでもわくわくします。

また1階にある、京都の老舗喫茶店「マドラグ」の東京第1号店ではあの有名なたまごサンドが食べられます。ふわふわの食感がたまりません。

同フロアの生活雑貨は人気スタイリストの岡尾美代子さんがセレクト。和洋の垣根を越えて、さすが洗練された商品が並びます。


神楽坂の最先端を感じたくなったら是非足を運んでみてください。

  • la kagu(ラカグ)
  • 東京都新宿区矢来町67番地
  • 【SHOP】03-5227-6977 【CAFE】03-5579-2130
  • http://www.lakagu.com

本との新しい出会いと豊かな時間が得られる場所。かもめブックス

東西線神楽坂駅のほど近くにある「かもめブックス」は校正・校閲を専門とする鷗来堂が、新しい本との出会いを作る場として2014年11月にオープンしたユニークな本屋さん。


かもめブックスは本屋(かもめブックス)、カフェ(WEEKENDERS COFFEE All Right)、ギャラリー(ondo kagurazaka)がひとつになったお店。そのそれぞれで、「今、自分が欲しいものを選べる場所」を提供ですることを目指しています。本、コーヒー、アート、それぞれたくさんの種類がある中で、自分が求めているものを探す、選ぶ、ちょっぴりわくわくする経験ができる場所です。

かもめブックスの特徴は3週間ごとに入れ替わる店頭特集。訪れるたびに新たな発見と出会いがあります。また、棚作りにもこだわっていて、書店選りすぐりの本が並んでいるので、眺めているだけでも好奇心が刺激されること間違いなし。

カフェでは美味しいコーヒーと、ゆったりとした時間を過ごすことができ、またギャラリーでは常に新しい作家さんの作品を鑑賞できます。一度足を踏み入れると、ついつい長居してしまう、そんな楽しさがこの場所の魅力のひとつ。女性を中心に、神楽坂の方から愛されているお店です。

これからはお店の充実はもちろん、培ったコンテンツを活かして、遠方で足を運べない方にも楽しんでもらえる通販サイトの運営に力を注いでいくそう。


神楽坂に来たら、ぜひ立ち寄りたいスポットです。

手仕事のうつくしさと向き合う。暮らしの器「神楽坂 暮らす。」

la kaguの裏の道を少し入ったところ、マンションの1階にひっそりと佇む、器のお店「神楽坂 暮らす。」は2011年に神楽坂・矢来町に移転してきました。


店主が日本各地からこだわって選んだ、食生活と密接に関わる工芸である「器」を中心に、それぞれの場所で育まれた手仕事をミニマムな空間で紹介しています。

店舗は、「器屋(常設コーナー)」と「展示室(期間限定コーナー)」の二つの要素で構成。


「器屋」では、熟練の職人が作るロングセラーから若手作家が作る一点ものまで、普段使いできることを考慮し、手仕事ならではの表情を持つ器や道具を販売しています。


店内の器はどれも手仕事のうつくしさが現れた作品ばかり。季節に応じて、テーマを決めた企画展も約2週間ごとに行っています。 「手仕事にはすべて作られた背景があり、そういったプロセスと静かに向き合えるような店作りを目指しています」とオーナーのはるやまさんが語る通り、コンパクトな空間に展示された器たちは、凛とした存在感を持って佇んでいます。

訪れるお客さまは年齢性別関係なく、日本の工芸に興味を持っている方が多いそう。


これからも実際に足を運んで、日本各地で作られた器を見て、選んで、お店に並べることで、こだわりの逸品をお客さまに伝えられるよう、お店の想いを発信していきたいそうです。 手仕事のうつくしさを体感しに、器好きなら一度は足を運んでいただきたいお店です。

  • 神楽坂 暮らす。
  • 東京都新宿区矢来町68 アーバンステージ矢来101
  • 03-3235-7758
  • http://www.room-j.jp/

こだわりの餡はなんと23種類!神楽坂の老舗和菓子店「梅花亭」

神楽坂を上った先に本店がある(写真はポルタ神楽坂店)、有名店「梅花亭」は1935年(昭和10年)創業の和菓子店。ご主人の井上豪さんは東京マイスターや優秀和菓子職などのタイトルをお持ちで、2017年は外務省の日本ブランド発信事業でイギリスへ和菓子文化普及に派遣された凄腕の職人さんです。


お店では国産の安心して食べられる原材料を職人さんによる手作りで、季節感あふれるおいしい和菓子を心を込めて販売しています。


菓子の皮と餡のマッチングを図るべくお菓子ごとに餡を炊き分けていて、その数なんと23種類ほどになるのだとか。


その餡を使って若い職人さん達が和菓子を作る風景が店内奥の調理場からうかがえます。

初代考案の登録商標「鮎の天ぷら最中」240円
鮎の形のもなかの皮を国産の油で揚げて餡(小豆と白)をつめたお菓子。


三代目考案の登録商標「三代目正男のレモン大福」220円
愛媛県岩城島の瀬戸内レモンの皮と果汁を大福生地に搗き込み特製こしあんを包んだ人気商品。


当代4代目考案の登録商標「浮き雲」230円
メレンゲの焼き菓子で小倉あんと抹茶あんの2種類。


4代目考案の登録商標「神楽坂石畳」210円
黒ゴマと白ごまの羊羹をモナカのシートで挟み、焼きごてで石畳の模様を焼いた商品。


神楽坂散策のお土産に、また大事な方への贈り物にもぴったりの商品が数多く取り揃えられています。職人さんの心のこもった和菓子をぜひ召し上がってみてくださいね。

奥神楽坂の隠れスポット。気軽に立ち寄れるコーヒースタンド「swing by coffee」

神楽坂のメインストリートを登りきった先、天神町の裏路地を少し入ったところにそのお店はあります。swing by coffeeという小さなコーヒースタンドは、成田さんご夫婦が2人で半年前に開業。


自家焙煎の美味しいコーヒーと、奥さまが作られるこだわりの国産小麦を使ったパンやお菓子が数多く並びます。明るいウッド調の店内は落ち着く雰囲気で、お客さん同士の交流が生まれることもあるそう。

swing byは「ふらっと立ち寄る」という意味なので、その名の通り「難しくコーヒーを飲んでもらいたくない。気軽に立ち寄ってもらいたい」という成田さんの願いから、価格設定もお手ごろ。お菓子とコーヒーを頂いても数百円で済んでしまうというリーズナブルさが嬉しいです。


しかしコーヒースタンドと侮るなかれ、お店のお菓子は種類豊富で美味しく、中でも北海道のハルユタカを使ったもっちりとした食パンは早々に売り切れてしまうほどの人気。コーヒーが飲めない方でも気軽におやつを買いに来れる、そんなお店です。

地元のお客さまから愛されているこのお店、店内でのんびりコーヒーとお菓子を楽しむのももちろん、テイクアウトやギフトも可能。遠く北海道からお取り寄せをお願いしているお客さまもいるほどです。


隠れた名店と言ってもいい穴場スポット。ぜひ立ち寄ってみてください。

古き良きとの出会い。心安らぐ時間が得られる喫茶店「Orihon」

東西線神楽坂駅の矢来口の裏道を行くと、ノスタルジックな佇まいが素敵な喫茶店「Orihon(オリホン)」があります。


オープンは今年の1月、もともとは折本工場だったことを由来にその名前がついたのだそう。お父さん世代がのんびりできるようなお店をイメージして造られた店内はステンドグラスの照明に、ミルクセーキ色の壁、なんだか古き良き時代の香りが漂います。


「昔からある豊かなものと、現代の人をつなぐような暖かい場所にしたいです」とオーナーご夫婦の熊木さんは語ります。

店内で出されるメニューはどれも洋食屋さんで腕を磨いたオーナー手作りの、温もりあるものばかり。ドレッシングやタレも一から手作りし、ここでしか食べられないホッとする味のお料理やドリンクにこだわっています。


幅広い年齢の方が来店されるとのことですが、どなたもゆったりと自分の時間を楽しんでいかれるそう。「もう居眠りするぐらい、リラックスして欲しいですね」と熊木さん。

店内には熊木さんセレクトの本も並んでいます。お客さまも各々手にとって読めるようにと、さまざまな種類を用意。気分で入れ替えを行っているそう。昔、折本工場だった時に手掛けた本も置いてあります。


店内には時を経たものを引き継いでいくことも大切にしたいとのオーナーの想いがあちらこちらに散りばめられています。


ホッと肩の力を抜きたい時、訪れてみたい場所です。