きるるはらら

物語のあるモノと暮らしマガジン

心が喜ぶことを仕事にしたい。「cafe & photo studio イロノハ」をはじめた2人のストーリー

自分が心から楽しめる生き方をすれば、暮らしも、仕事も、子育ても全部楽しくなってくる。お母さんが笑顔で生き生きとしているのが、子どもは一番嬉しい――そう教えてくれたのは、『cafe & photo studio イロノハ』のサカモトケイコさんと、なんばゆかさん。自然体な2人のお母さんが、緑豊かな玉川上水でカフェをはじめるまでのストーリーを取材させていただきました。

イロノハ

 

イロノハを運営するサカモトさんはフォトグラファー、なんばさんは美味しいごはん担当。そんな2人の共通点は、「お母さん」だということ。

 

小さな子どもを持つお母さんが、家の中から外へ出るときに、あたたかい手料理とゆっくり過ごせる場所があって、誰かとつながりを持つこともできる。街の中にそんな場所を作りたいと、それぞれできることを持ち寄って“カフェ&フォトスタジオ”を立ち上げたのが、イロノハのはじまりです。

 

photo by サカモトケイコ

 

もともとは保育士として働いていたサカモトさんがフォトグラファーになったのには、ある「世界が変わる」きっかけがありました。

 

それは、3人目のお子さんを出産して『まんまる助産院』の産後クラスに通いはじめたこと。

「講師の方々や、助産師さん、参加しているお母さんなど、自分のまわりにいる保育士仲間やママ友、嫁友にはいなかったような、本当に色んな方がいて。育児のこと、暮らしのこと、仕事のことなど、皆さんと色んな話をしながら、自分の世界が広がっていくような気がしました」

 

さまざまな交流やワークを通して、自分の内面を見つめなおす時間もたくさんありました。やがて、これまで「こうあるべき」だと思い込んでいた価値観が変わり、「自分が心から楽しいと思えること」を大切にするようになっていったのです。

 

photo by サカモトケイコ

 

もともと写真を撮ることが好きだったサカモトさんが、本格的にフォトグラファーを目指そうと決めたのは、娘さんの七五三の写真をプロのカメラマンに撮ってもらったときのことでした。

 

「はじめての撮影現場は本当に楽しくて、写真を撮ってもらっている娘がすごく可愛く見えて。自分でも勉強をして、誰かの大切な一瞬を切り取るフォトグラファーになりたい!と強く思ったんです」

 

それから、人物撮影とスタイリング撮影を行う2人の先生のもとで勉強を始めます。人物撮影は子どもたちの自然な瞬間を撮るため、スタイリング撮影はパンやアクセサリーなど自分で仕事をしているお母さんたちの作品を撮るために活かされ、さまざまなご縁をいただくようになって3年ほどが経ったある日のこと。

 

「赤ちゃんを床にコロンと寝かせて撮影ができるフォトスタジオを持ちたい。スタジオだけでなく、美味しくて安心なごはんが食べられるカフェもできれば、小さい子どもを持つお母さんの交流の場にもなるはず!」

 

仕事のつながりの場で、そんな構想を話してから4ヶ月。サカモトさんのもとに、森の中の素敵なスウェーデンハウスのお話が舞い込んできました。それから半年後、クラウドファンディングで資金を集め、2018年9月に『cafe & photo studio イロノハ』が誕生したのです。

 

なんばゆきさんのごはん

 

ごはん担当のなんばさんは、サカモトさんも通っていた「まんまる助産院」「まんまる食堂」のキッチンで10年間働いていました。シンプルな調味料で野菜本来の味わいを感じる、おなかの中からホッとするごはんに胃袋を掴まれたファンは数知れず。

 

看板メニューの『イロノハ定食』も、「この日私が食べたいものを作ろうという気ままな感じで、日替わりから週替わりの献立を考えています」と、なんばさん。「ふだんできることで、ちゃんとしたごはんが作れるというヒントを渡したい」という気持ちから、レシピを尋ねるお客さんにも惜しみなく伝授しています。

 

なんばさんの2人目のお子さんはもうすぐ中学生。「今、自分が心からくつろげる“終のすみか”をのんびり探しているんです。私がお母さんを終えたら、そこに移住してごはん屋さんを開くのもいいかな」と、なんばさんは朗らかに“将来の夢”を話してくれました。

 

イロノハの店内

 

2人のお母さんが、2足のわらじを持ち寄ってはじめた『cafe & photo studio イロノハ』。

今、この場所では、サカモトさんがまんまる助産院で体験したような、お母さんたちが世界を広げるきっかけになる参加型ワークショップや教室なども開催されています。

 

ワークの後に美味しいごはんをいただきながらのコミュニケーションも楽しく、ママ友や嫁友ともまた違った、お母さんたちの新しいつながりが生まれつつあります。

 

女性は、暮らし、仕事、子育てなど、様々なきっかけから世界を広げていくことができるのかもしれません。その全てを自然体で楽しんでいるサカモトさんとなんばさんの姿は、今ある価値観に縛られず、世界を広げていくことの楽しさを教えてくれます。

 

Photo by サカモトケイコ

Facebookページへの応援もよろしくお願いします!

きるるはらら編集部 Instagram