カプセルホテルなのに和の情緒を感じる世界初の“泊まれる茶室”

hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)

世界初の“泊まれる茶室” として注目を集める「hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)」。カプセルホテルとは思えないクオリティーの高い、“禅”をテーマにしたミニマリズム×和モダンの美しさが非日常へと誘います。

料亭をリノベーションした草庵を思わせる和モダンなミニマリズム

2019年3月、東京・人形町に開業した「hotel zen tokyo」。進化著しいカプセルホテルやキャビン型ホテルですが、その中でどこにもないデザインとして誕生したのが、日本独自の茶室をベースにした「hotel zen tokyo」。

 

hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)外観

 

雑居ビルが立ち並ぶ人形町の駅前に、竹と黒格子が連なる風情ある外観が目を惹きます。これは、普通のカプセルホテルではない予感が伝わってくるような佇まい。真っ白い暖簾が揺れる玄関をくぐると、すぐにフロントがあり、カードキーを受け取って客室へ。男女別に宿泊フロアは分かれており、さらに自分のフロアにしか入室できないセキュリティーシステムが施されています。

 

hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)エントランス

 

5階建ての建物は、以前は料亭だったとのこと。ホテルを運営する株式会社SENの各務代表取締役は、大学で建築を専攻。ハーバード大学への留学時には“極小空間”の研究をされていたということで、「人口が過密する都市での狭いけれども豊かな生活」の具現化という観点も含め、ミニマリズムの神髄、 “茶室”や“禅”の日本文化を取り入れたホテルを造ったのだとか。

 

静寂に包まれた露地に見立てた“市中の山居”に禅が香る

hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)内観

 

黒い露地に見立てた通路の両側には、白壁と木肌が美しい“泊まれる茶室”が並びます。木の香りがほのかにする、BGMなどが一切ない空間は、まさに“市中の山居”の趣。飾り窓を模した意匠も素敵で、藍の暖簾が下がるにじり口をくぐると、ふかふかのベッドがある“茶室”が待っています。

 

hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)客室aoi

 

全部で5種類の客室(ポッド)があり、一番ミニマルなのは、スタンダードタイプの「aoi(あおい)」。幅約1m×奥行き約2.2m×高さ約2mの空間。客室内で立ち上がることができるので、いわゆるウナギの寝床のようなカプセルホテルとは大違いの開放感。

 

hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)客室sakura

 

hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)客室の入口

 

幅約1.2m×奥行き約2.5m×高さ約2mのスーペリア畳付きの「sakura(さくら)」は、ベッド脇に畳のスペースが設けられているので、広さに余裕が生まれ、よりその空間を楽しめそう。コーナールームやデラックスコーナールームはさらに広く、歩くことができるスペースがあり、窓が設けられた客室などもあります。

 

hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)客室のヘッドボード

 

白木と砂壁が織りなす“茶室”の雰囲気を散りばめて

hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)客室のセキュリティーボックス

 

白木の木肌と砂壁からなる客室は、凛としていながらも優しいぬくもりに包まれ、天井高があるので圧迫感を感じることもありません。にじり口や行燈に見立てたライト、床の間に見立てたヘッドボードには掛け軸を思わせる日本画が飾られ、茶室の要素が散りばめられています。

 

hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)通路

 

客室には、パソコンが入る大きめのセーフティーボックスや2つの電源コンセント、USBジャックなどが備わりますが、茶室をイメージしているだけあって、テレビや時計などはないのでご注意を。だからこそ、禅のミニマルな空間をダイレクトに感じとれるというもの。

 

hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)ロッカー

 

各フロアには、キャリーバッグが入るロッカールームやトイレ、パウダールームが備わり、地下1階にはバーラウンジ、地下2階にはワークスペースも設けられています。

 

アメニティーがそろったお風呂バックを持ってシャワールームへ

hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)アメニティー

 

黒いお風呂バッグの中には、バスタオルやフェイスタオル、ウォッシュタオルのほか、歯ブラシや綿棒、スリッパなどのアメニティーがそろい、これをもって地下2階のシャワールームへ。

 

シャワールームにはシャンプーやコンディショナー、ボディーソープに加え、洗顔フォームやクレンジングがあるのも好印象。普通のシャワーに加え、リラックス効果の高いレインシャワーも備えられています。室内着は300円でレンタル可能。

 

hotel zen tokyo(ホテル ゼン トーキョー)シャワールーム

 

料亭だったビルをリノベーションして現代に生まれ変わった“泊まれる茶室”。千利休が16世紀後半に生み出した2畳の茶室「妙喜庵(待庵)」をオマージュさせる特別な空間は、海外からの旅行者を含めて一味違った体験ができそうです。

Photos:(C)tawawa