屋久島の美味しいを届けたい!「島結(しまゆい)」あごだし商品誕生のストーリー

屋久島 トビウオ あごだし

 

世界自然遺産、屋久島にて夫婦で活動する「島結(しまゆい)」。ガイドツアーを行う傍ら、屋久島産あごだしを使用した商品の展開も。今回は島結オリジナルブランド「SHIMAYUI LABEL」の商品開発を担当されている、笹川美貴(ささがわみき)さんに貴重なお話を伺いました。

SHIMAYUI LABEL」の商品はコチラ

屋久島 島結

息を呑むほどの美しい景観、そして多種多様な動植物が共存する環境。豊かな自然に恵まれ、悠久の時を感じられるような特別な場所、それが屋久島です。

屋久島ガイドツアー 島結

今回取材させていただいたのは、「屋久島という地で、人と人を、人と自然を、結び逢わせる」をコンセプトに、夫婦で精力的に活動されている島結(しまゆい)。ガイドを担当するご主人の健一(けんいち)さん、オリジナルブランド「SHIMAYUI LABEL」で商品開発を担当する美貴さん。まずは島結の活動への想いを聞かせていただきました。

屋久島 島結

「モットーにしているのは、屋久島を3度楽しんでもらうことです。屋久島を知って、屋久島に来ていただき、家に帰ってからも屋久島の食を通して屋久島を楽しんでいただく。そしてまた、屋久島に帰ってきたくなる。何度も楽しんでいただける屋久島を目指して日々奮闘しております」

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屋久島ガイドツアー 島結

ここで気になるのは、東京出身である笹川さん夫妻がなぜ屋久島で活動を始めたのかということ。それはご主人・健一さんのある行動に端を発します。

島結 笹川健一さん

東京でサラリーマンとして働いていた当時。忙しくも充実した日々を送っていましたが、健一さんは「本当にこれでいいのかな?」「若いうちしかできないこともあるのではないか?」という思いを抱き、脱サラを決意します。ずっと憧れであったカヤックや自然の中でのガイド、ゲストハウスの運営…それらを学ぶために選んだ場所こそ、海も山も川も身近にある屋久島だったのです。

屋久島ガイドツアー 島結

その後健一さんはガイド修行のため単身屋久島へ。なんと、美貴さんと入籍してまだ1週間だった時なのだそう!それから1年後、美貴さんを屋久島に呼び本格移住し、2012年より島結がスタートしました。

屋久島 島結

東京とは真逆と言って良いほどの環境。美貴さんは島に住むまで魚を触ったことが無かったといいます。そんな美貴さんが商品開発をしているのが、屋久島産のトビウオを使用した島結オリジナルブランド、SHIMAYUI LABELです。

SHIMAYUI LABEL

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ボトルにお好みの醤油を入れて完成させるだし醤油の素や、焼きあごだしの塩、手軽につまめるおかき、そしてなんと猫用のふりかけまで!あごだしの良さを余すところなく引き出した商品ラインナップです。続いて、美貴さんがSHIMAYUI LABELを立ち上げるまでのストーリーを聞かせていただきました。

島結 笹川美貴さん

「私が移住してすぐに働かせていただいた『くんせい屋 けい水産』で、お魚について学ばせてもらったことがブランドを始めるきっかけになりました」

当時、漁師の友人が持ってきたという規格外の小さなサイズのトビウオ。見た瞬間、それを使って商品を作ってみたい!と気持ちが高まったのだとか。

屋久島 トビウオ あごだし

「屋久島のトビウオは日本一の漁獲高なんですが、東京に住んでいた時には実際にトビウオを食べることはあまり知られていませんでしたし、あごだしがトビウオのだしだということすら知りませんでした。そして屋久島では、トビウオを刺身か一夜干し、さつま揚げの方法で食べており、だしとして使う文化がほぼありませんでした。」

「屋久島の美味しいトビウオをもっと多くの方に知っていただきたい。そんな気持ちで商品を開発し、たくさんの方に支えていただきながら屋久島産あごだし商品の販売を開始することができました」

島結 笹川美貴さん

SHIMAYUI LABELのものづくりは、美貴さんのこだわりがたっぷり。製造は全て手作業、そして無添加。さらには屋久島産の海塩が使用されています。

屋久島 トビウオ あごだし

「トビウオを1匹ずつ丁寧にさばき、炭火で焼くことで臭みをなくしてより食べやすくしています。魚食離れの昨今において、魚を気軽に食卓で感じていただける商品作りを心がけています。美味しい無添加の調味料があれば、素材そのものも美味しく感じる。屋久島の食に触れて、そう感じることが多々ありましたので」

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SHIMAYUI LABEL あごだし醤油

素材を生かしたSHIMAYUI LABELの商品。実際に編集部でも、「屋久島だし醤油の素」を仕込み食べてみましたが…旨味が凝縮された美味しさにびっくり!屋久島のもう一つの特産であるサバ節とミックスさせていることで、より深みのある味わいに仕上がるのだそうです。美貴さんの情熱が伝わってきますね。

屋久島 トビウオ あごだし

最後に、これから挑戦したいことについてお聞きしました。

「もっと多くの方に屋久島の魚を身近に感じてもらえるような、新しい商品を開発していきたいです。『お魚ってこんなに美味しくて、簡単に食べられるんだ』『屋久島にこんな美味しいものがあるなら、行ってみたいな』と思っていただけるよう、島外へ発信し続けていきたいと思います」

SHIMAYUI LABEL

また、現在トビウオ加工場の隣に一棟貸しのゲストハウスを準備中!森に囲まれた場所で、トビウオ加工を近くで見ていただきながら、ゆっくり過ごしていただける空間作りを目指しているそうです。楽しみですね。

屋久島ガイドツアー 島結

屋久島の魅力を独自のスタイルで発信する島結。今後の活躍からも目が離せません。ぜひチェックしてください。

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島結

SHIMAYUI LABEL

記事は取材当時のものです。