きるるはらら

物語のあるモノと暮らしマガジン

物語を感じさせる愛らしい器や陶器。poetoria / 種田ゆかが生み出す世界

poetoria 種田ゆか

彼女の作品と出会ったのは、「東京蚤の市」での豆皿市でのこと。一目見て美しさや愛嬌のある作品にとても惹かれました。「生活に寄り添い、多くを語らず、けれど静かに主張するような(物語を内包しているような)、素朴なもの」が美しいと感じる、自分もそういうものを作りたいと思っています。と語ってくださったpoetoria / 種田ゆかさんのインタビューです。

 

種田さんは、ものづくりをしている人の多くがおそらくそうであるように、自分も身の回りの「もの」に対してすごく執着とこだわりがあるそうです。様々なものを収集していくうち、ようやく自分の好みがはっきりとしてくる。ブランド名のpoetoriaは詩歌の意味を持つ造語なのだそうです。

 

もちろんすべての人の好みにかなうものを作るのは難しいと分かっていますが、できるだけそうでありたい、と種田さん。

 

気をつけていることは、使い勝手はもちろんですが、デザインにおいて可愛くなりすぎないようにしたり、奇をてらわないようにしたり、形を整えすぎないようにしたり…とすこし隙を持たせるような自分なりのバランス感を大切にしているそうです。

 

種田さんは絵(主に線画イラスト)も描いているのですが、これまで絵と陶芸は別物だと考えていたのだとか。

 

なぜかというと紙の上で描くような繊細なタッチや色は陶芸の絵付けではうまく再現できないから。きれいに絵付けをしても釉薬をかけて焼きあがると、滲んだりぼやけたりして、がっかりすることばかりで…

 

poetoria 種田ゆか

 

poetoria 種田ゆか

 

すっかり諦めていた種田さんですが、時々要望をもらうこともあって、あれこれ研究した結果たどりついたのが線刻絵付けと呼んでいる、化粧土の象嵌(ぞうがん)技法だそう。彼女の世界観が活かされたゆるい動物や植物などをモチーフにしています。

 

いっぽうで陶芸にしか出せない美しい色の器も作っています。窯の中で混ざったり、反応して別の色になったり、結晶とよばれる粒々模様がでたり、と偶然性によるものも積極的に楽しんでいます。中ではどちらも絵を描いているのと同じなのかもしれません、と語ります。

 

poetoria 種田ゆか

 

poetoria 種田ゆか

 

手に取ったお客さまに感じてもらいたいことは、明確な言葉にはできないけれど何か「愛しい」、というのが最大の誉め言葉ですとのこと。私も種田さんの器はきっと愛着を持って日々使っていくのだろうな…と感じるものがありました。

 

今後の活動としては、作業場が手狭になってきたので引っ越しをしたいというのが当面一番の目標なのだそう。

 

poetoria 種田ゆか

 

また、種田さんは旅行や遠征が苦手で行動範囲が狭いのもあって、展示会など作品を見られる場所も関西が中心なので、もっと身軽にならなければいけないなと思っているそう。

 

 

今後のスケジュールですが、12月2、3日に行われる「関西蚤の市」内のイベント「関西豆皿市・箸置き市」に線刻絵付けの豆皿を多数出展します。また12月15日から25日、お世話になっている京都の菊屋雑貨店さんにて個展を開催します。冬にぴったりなスープやワインの器や「神様人形」と呼んでいる土人形を並べようと思っています。ぜひお越しください。

 

種田さんの器はとてもわくわくするものばかり。ぜひ足を運んで、その世界観に浸ってみてくださいね。

 

 

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