ニットブランド「mino」に続き「226」を発表したサイフクがファクトリーツアーを開催!工場見学に行ってきました

226 おなかをつつむ

 

新潟県五泉市に本社を構えるニットメーカー有限会社サイフク。ニットポンチョブランド「mino(みの)」に続く自社新ブランド「226(つつむ)」がデビューし、今回メディア向けのファクトリーツアーが開催されました。きるるはらら編集部も参加させていただき、ものづくりの現場をじっくりと見学してきました!

 

 

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サイフク

 

すっきりとした秋晴れに恵まれた10月10日(そう、「ニットの日」です!)、新潟県五泉市のニットメーカー・有限会社サイフクがメディア向けファクトリーツアーを開催。常務取締役兼ブランドマネージャーの斉藤佳奈子さんの案内のもと、見応えたっぷりな1日となりました。

 

会場

mino

226 てをつつむ

 

工場見学の前に、まずは皆さんと一緒に楽しいランチタイム。会場では新ブランド226」と「minoのアイテムがセンス良く並べられており、すでにテンションが上がります。226のブランディングとロゴデザインを担当された株式会社フレームの石川竜太さんともご一緒に。

 

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魚兵ケータリング

魚兵ランチ

 

ランチは三条市の料亭「魚兵」によるケータリングをいただきます。とても華やかなお料理はこだわり満載。五泉名物里芋を使ったコロッケや新潟の郷土料理のっぺなど、美味しさに思わず皆さんの顔がほころびます。なんとこのために作られたと言うランチョンマットもサイフクのニット製!とても素敵です。

 

ニットと言えば五泉市、五泉市と言えばニットと呼び声高い名産地。数あるメーカーの中で、サイフクは五泉の自社工場で一貫したスピーディーな製造ができることが強みです。

 

minoマネキン

 

きるるはららでも以前取材させていただいたニットポンチョブランド「mino」をご存知の方も多いのではないでしょうか。(取材記事はコチラ

 

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minoは雪国新潟の人々が身にまとっていた「蓑」から着想を得て生まれたポンチョのブランドです。寒い時期の着用を連想するニットですが、minoでは春夏秋冬に合わせたポンチョが展開されています。「今、この季節を楽しもう!」という想いが込められているのだとか。

 

226 かたをつつむ

 

そしてminoに続いて発表された新ブランド「226」は、私たちの体の一部からインテリアまで、ニットで「つつむ」ほっこり可愛らしい商品ラインナップ。冷えやすい手首や肩周り、妊婦さんもラクラクなお腹周り、そして子どもたちの小さなおしりまで、伸縮性のあるニットでしなやかに包み、優しくあたためてくれます。

 

ではこれらの素敵なアイテムは一体どのようにして生まれるのでしょうか。ランチの後は早速サイフク本社へ向かい、斉藤さんのご説明を交えながら工場見学スタート!

 

データ作成

 

まず目にしたのがこちらのコンピューター。企画した商品の編み方やデザインをコンピューターにインプットし、データを作成します。柄を組むため針の動きを制御したりとここで細かな指示を加えます。

 

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コンピュータ編機

 

続いてコンピュータ編機による自動編みを行います。工場内に編機が並ぶ光景は圧巻。何本もの針が忙しなく動き次々にニットが編まれていきます。この編立作業とコンピュータデータ作成作業を繰り返し、製作していきます。

 

糸

 

ニット製品を作るために必要な原材料である糸の色や太さなど種類は様々。工場の至る所で色とりどりの糸を目にしました。

 

ホールガーメント

 

ほとんどの製品はそれぞれのパーツを繋ぎ合わせる「パーツ編み」から成りますが、そのまま製品の形が仕上がる「ホールガーメント」というものも。これは「226」シリーズ商品をイメージしていただくとわかりやすいですね。こちらはちょうどおなかをつつむが編み上がる場面。

 

裁断

 

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パーツ編みで仕上がった生地は、その後自動裁断機でパターンに沿ってカットされます。生地をしっかり揃えて裁断機に置く作業は正確さが求められます。

 

リンキング

 

その後、縫製に入ります。襟や袖を本体に繋げる「リンキング」という作業はニットならでは。縫い目をひとつひとつしっかり合わせて、リンキングミシンでくるくると接合されていく様子は見ていて気持ち良い!五泉産地では異素材の組み合わせが得意だそうで、独自の縫製技術を持っていることも強みなのです。

 

スチーム

 

ここまで終えて、ようやく商品の形が出来上がります。その後ニットの形を整えるため、型に合わせながら丁寧にスチームを当てていきます。蒸気で暖かいお部屋。夏は特に大変そうです…!

 

縫製

おそとmino

 

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その後ボタンを付けたり、ポケットを付けたりと最終作業にかかります。そして検品をし、一枚一枚丁寧に仕上げていきます。こちらではちょうど「おそとmino」が出来上がったようです。

 

斉藤さん

 

この他にもパーツによってはアナログな機械でカラカラと編み上げる作業があったり、大きな洗濯機で洗いにかける作業があったりと、細かな工程もたくさん。各セクションごとの分業で、人の手から手へと渡る連携プレーによってひとつの商品が生まれるのです。

 

私たちが普段着ているニット。こんなにたくさんの人たちの手がかかっているのだと驚いたとともに、もっと大切に着よう、もっと丁寧に扱おうと大切なことに気付かされました。とても意義のあるファクトリーツアーとなりました。

 

226 くびをつつむワークショップ

 

ここでツアー終了、と思いきや、最後に再び楽しい時間が待っていました!新ブランド226のくびをつつむを作るワークショップです。「くびをつつむ」は自分好みにカスタマイズできるオリジナルスヌード。3種類の長さの違うニットを両端のボタンで留めて繋ぎ合わせるだけと、作り方はとても簡単です。デザインもさまざまで、参加者の個性がそれぞれに出てとても面白い!

 

サイフク アーカイブ

 

またワークショップ会場となった商談室には、サイフクが過去に生み出した生地アーカイブがずらり。さすがニットメーカー、その量には驚かされました。見ているだけで楽しく、同時にニットの奥深さを知りました。

 

あっという間に時間が経ち今回のツアーは終了。参加者からも大満足の声が上がりました。一本の糸から始まるサイフクのものづくりは感動がたくさん。サイフクの皆さま、今回は貴重な機会をありがとうございました!

 

サイフク工場

 

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なんとサイフクでは一般の方向けにも工場見学を開催しています!(お土産付き!ニット工場見学

 

また2019年12月4、5日には表参道にて初のサイフク展示商談会も開催。アパレルブランドのほか、初めてニット生産を希望される方、学生さんなど、たくさんの方にサイフクのニットを知ってもらう機会になればという思いが。ニットのプロがアドバイスしながらものづくりを進めるという魅力的なイベントです!(サイフク展示商談会

 

読者の皆さんもぜひ足を運んでみてくださいね。

 

記事は取材当時のものです。

 

【会社情報】

有限会社サイフク

新潟県五泉市寺沢1-6-37

0250-43-3129