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物語のあるモノと暮らしマガジン

植物を愛し、植物とともに成長していく「maiden hair tree」の想い

山梨を拠点に植物の販売やコーディネイト、ワークショップなどを行う「maiden hair tree(メイデンヘアツリー)」。こちらで扱われている植物は、不思議とひとつひとつに生き生きとした表情を感じられます。今回はmaiden hair treeの代表、福島伸高さんにお話を伺いました。たっぷりとその魅力をお伝えします。

maiden hair treeというブランド名ですが、私たち日本人にとても馴染みのあるものの意味を持っています。それは“イチョウ”です。まずはこちらのブランド名の由来、そしてコンセプトについて伺ってみました。

 

 

イチョウは約70年続く家業である造園業の御神木であり、生きた化石とも言われる植物で、繁殖も旺盛な木です。maiden hair treeを含め、関わったヒトたち、モノたちが長く成長し続けていくようにと願いを込めてこの名をつけました。

 

そのようなことからコンセプトに成長というテーマがあります。人も植物も手をかけることでより成長することができます。この言葉にはいろいろな意味を込めていますが、多くの人が成長していきながら、時間をかけてもっと植物を好きになって欲しいなという願いが強くあります。

 

そう語る福島さんからは植物への愛がたっぷりと伝わってきます。そんな福島さんが家業である造園業を営みながら、その中で主に多肉植物を扱おうと思ったきっかけとは何だったのでしょうか。

 

 

学生時代はデザイン系の大学で、モノとの関わりをテーマに、身近にあるものでの作品作りを考えていた時期がありました。その時、物置に大量にしまってある器をなんとか使えないかと思っていたのです。

 

その当時は器自体を作品に置き換えることはなかったのですが、実家に戻り家業を手伝い始めた頃、自分の学んできたことを植物と繋げてどう表現するかという時にアイデアが生まれました。

 

器と多肉植物を合わせられるという管理のしやすさや、お互いの形がうまくフィットしたときのバランス感覚、純粋なかわいさにしっくりきて今の活動に繋がり、多肉植物を扱おうと思ったきっかけとなりました。

 

そうして多肉植物の扱いが始まったmaiden hair treeですが、その頃の考えを大切にしながらある活動をされているようです。それは器の再利用を提案する「utsuwa reuse project(ウツワリユースプロジェクト)」。使わなくなった器を集めて多肉植物を仕立て、販売やワークショップを行っているのだそう。その活動についてお聞きしてみました。

 

 

食器などに植物を植えるという行為自体は、以前から他でもやられていたことで真新しいことではないのですが、このようにモノを有効活用するということをコンセプト化する点をポイントにしています。

 

不要になった食器をいただいたり、また思い出のあるコップが使われなくなってしまったので、それに寄せ植えしてくださいという嬉しいご依頼も過去にありました。

 

今では市場にたくさんのすばらしい鉢がありますが、日常にある食器の豊富なバリエーションを生かすのも楽しいんですよ。例えば湯呑を食卓で使うにはちょっと古臭いなぁと思っても、植物と合わせると不思議と合ったりするんですよね。

 

それから日本製の食器を使うことが多くなってしまうからか、よくイベント出店するときに「盆栽売ってるよ」って言われるんです。盆栽ではないんですが、和食器によって外国から来た植物が日本的になるというのがなんだかおもしろいなぁとも感じています、と福島さん。

 

 

単に器を再利用するだけでなく、植物との合わせによって新たな発見も得られることで愛着も一層湧きそうですね。

 

多肉植物の寄せ植えをはじめとして、maiden hair treeで扱われる作品の美しい配色やユニークなデザインはとても魅力的。これらはどんなことから着想を得ているのでしょうか。

 

着想と言われると難しいのですが、植物はその植物によって、既に色や形というものがある程度決まっています。ですので例えば寄せ植えをするのであれば、どのように成長していくのかを育てていくときに学びながら、1つの作品を仕上げるときにそれを念頭に置いて、成長していく姿を想像して植えていきます。

 

多肉植物で言えば個性的なものが多く、面白い形に成長することもあるので、それを寄せ植えのポイントにしたりしていますが、基本的には植物に無理がないようにと意識をしています。

 

 

植物の魅力を伝えるため、ワークショップも精力的に行っているというmaiden hair tree。そこで大切にされていることや心に残ったエピソードについて伺ってみました。

 

ワークショップで大切にしていることは色々ありますが、大きく2つ。楽しく“ていねいということです。

 

現在は主に多肉植物の寄せ植えワークショップを行っています。utsuwa reuse projectとも繋げているので、植え込むお茶碗をまず選んでいただきます。そしてたくさんの種類の多肉植物から、お客様のご予算の中でお好きなものを数点選んでいただきます。大体少なくとも35個植え込んでくださいとお話しさせていただいていますが、10個以上選んでくださる方もいますね。

 

 

あとは多肉植物についての雑学を交えながら皆さんとお話ししたり、気になっている育て方もていねいにお伝えしたり、最後に楽しかったね、お得だったねと言っていただけるようにかなり盛り込んだ内容になっています。

 

ワークショップに来ていただくと、その後メールで直接ご相談を頂戴することもあります。そして再度ワークショップや別のイベントなどにも足を運んで下さったり、「ハマってしまって家でたくさん寄せ植えしてます!」と報告していただいたりということがありますが、それが素直に嬉しいですね、と福島さん。

 

最後に、maiden hair treeとして今後挑戦していきたいことについてお伺いしました。

 

少しづつ始めていますが、ブライダルや空間、お庭などにも力を入れていきたいと考えていますし、器だけでなく他の物もリユースしながら新しい提案もしていきたいですね。

 

 

そう語る福島さん、ご自身の結婚式でも奥様の髪飾りやブーケをプロデュースされています。グリーンを多用したナチュラルで遊び心のある髪飾りや、自然の色を感じられるブーケがとてもかわいらしく、maiden hair treeらしさが溢れています。花嫁さんの美しさがさらに引き立ちますね。

 

皆さんに植物のことをわかりやすく知っていただくために、多肉植物メインで活動を始めていました。ですが皆さんに植物をもっと好きになってもらいたいということが目的なので、植物に関わることであれば、挑戦は常に続けていきたいと考えています。

 

引き続きイベントでの出店やワークショップも続けていくので、ぜひお気軽に遊びに来ていただければ嬉しいです、と福島さん。

 

 

maiden hair treeの植物を見ると、どこか愛嬌があって、そしてさりげなく日常に溶け込んでくれそうで、あの子もこの子もと家に迎え入れたくなってしまいます。季節や時期によってお気に入りを探す楽しみも得られるので、きっと見るたびにとても新鮮に感じられることでしょう。

 

全国各地で開催されるイベントへの出店情報やワークショップ情報など、詳細はウェブサイトや各SNSをチェックしてみてください。

 

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