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物語のあるモノと暮らしマガジン

使う人のことを考えた「やさしい器」が生まれる場所。いにま陶房

器は私たちの生活に欠かせない物であり、また食卓を彩り日常をわくわくさせる道具のひとつでもあり ます。そんな器を使う人の目線で作り続けている陶房があります。手の不自由な人やお子さんにも使いやすい「やさしい器」について陶芸家の鈴木雄一郎さんにお話を伺いました。

 

 

素朴で洗練された器

いにま陶房のコンセプトは、日常使いの食器をメインに、暮らしの一部として必要とされる器を作ること。陶芸家の鈴木雄一郎さんと鈴木智子さんのおふたりが作る器たちはシンプルながら、佇まいが美しく、どんな食卓にも溶け込むデザインです。実用性もよく考えられていて、自分の食卓にちょうど欲しいなと思える器が揃っています。

 

あくまで使う人のため

鈴木さんは、「使う人がいるから、作り続けることができる」と言います。自己表現を前面に押し出すのではなく、使い手の想いを感じ、形に変えていくことを心がけているそう。そんな中で生まれたのが「やさしい器」です。

 

きっかけは身近なところから

やさしい器を作り始めるきっかけは数年前に奥様がご病気で半身麻痺になった時でした。道具をうまく使えない方でも皆と同じ食器で食事を楽しめるものがつくれればと思い制作を始めたそうです。主にスプーンですくいやすく手を添えやすい形を提案していますが、決して介護用の器ではなくユニバーサルデザインとして使いやすさを追求しています。

「全ての方に使いやすいと感じてもらえるかはわかりませんが、誰かに必要とされる器がやさしい器であれば私の試みも意味あるものになるのではと感じています」と鈴木さんは言います。

手に渡る誰かのために想いを込めて作られた器なのですね。

 

 

長く大切にしたい器に

鈴木さん曰く「食事の時間は1日の中で心穏やかになる時間であればと感じています。お料理とともに器を選ぶ楽しさや、使いやすさを実感していただければ嬉しいですし、使い手の方が長く大切にしたい器と感じてもらえればと何よりです」とのこと。

気に入った器を使うのは心が豊かになる楽しい時間ですよね。作り手の想いを感じながら、大切に使っていける作品だと感じます。

 

 

これからのいにま陶房

「私の制作は形を生み出す事が終わりではなく、使い手の方が生活に必要としてくれる事が目的ですので、私の器を多くの方に知ってほしいという思いはありますが、制作に関しましては大きな変化を求めるのではなくて使い手の方の声も聞きながら今取り組んでいることを丁寧に進めていきたいです」

 

いにま陶房の丁寧で想いのこもったものづくり。身近なところから生まれた器は、食といういちばん身近なところで人にやさしくなれる器でした。

 

記事は取材当時のものです。詳細は下記までお問い合わせください。

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