自然の恵みがもたらす温もり。からだに寄り添うホットパック「ぬかぽん」

つま先が冷えて眠れないときや、肩や腰にだるさを感じるとき、「玄米」「炒りぬか」「塩」の自然素材のみを使ったホットパック「ぬかぽん」を当てると、じんわり優しく身体の奥まであたためてくれます。

ぬかぽん

「数年前の冬、温熱療法の施術師さんに冷えとりの方法として教えてもらったものが、『ぬかぽん』の原形になりました。そのあと、自分で作ったものを、冬の寒さに悩まされていた友人知人にプレゼントしたところ、とても喜んでもらえたことがきっかけで、少しずつ作る数を増やしていくようになりました」

そう話してくれたのは、ぬかぽんを手がける「はつめ舎」の瀧澤さん。

 

ぬかぽんに入っている米ぬかや玄米は、すべて地元でとれたもの。瀧澤さんが暮らす新潟県の津南町(つなんまち)は、お隣の十日町市とともに「越後妻有(えちごつまり)アートトリエンナーレ 大地の芸術祭」を開催していることでも有名です。

 

冬は大変雪深く、この雪の伏流水のおかげで、津南町ではとても美味しいお米がとれるのだそうです。

 

ぬかぽん

 

津南町では、秋になると農家がいっせいに稲刈りを始めます。稲刈りを終える10月頃からは、農家は農閑期(のうかんき)と呼ばれるおやすみモードに。

 

私たちの食卓に新米のごはんがのぼる頃、はつめ舎では今年の新米を使ったぬかぽんが作られます。作り手は、農閑期の農家のおばさまたち。まずは、お米を“精米”するときに出る“ぬか”を、ガス火で丁寧に炒って「炒りぬか」を作ります。炒りぬかと玄米、そして、昔から身体を温める懐炉(かいろ)の材料にも使われている静岡県産の「あらしお」を、ダブルガーゼや綿麻の袋の中に詰めこみ、ひとつひとつ手作業で縫い合わせていきます。それはまるで、産業革命前の農村の「家内制手工業」のような光景です。

 

はつめ舎の「はつめ」とは、新潟で「器用だね、達者だね」という意味を持っています。そこには、80、90歳になっても働き者の地元のおじいちゃん、おばあちゃんへの敬意が込められているのですね。

 

香ばしいぬかの香りに、猫も寄ってくる

 

新米と同じように新鮮なぬかぽんは、湯気がたつほど元気いっぱい。ぬかや塩には保温作用があるほか、空気中の湿気を吸って、加熱されたときに温かい空気とともに放出する「放湿」というはたらきを持っているのです。

 

「使い捨てカイロなどの乾燥した熱(乾熱)よりも、湿度のある熱(湿熱)のほうが、からだの奥まで届くのだと言われています」と瀧澤さん。ぬかぽんをからだにあてたときのじんわりと包み込まれるような温もりは、このはたらきによるものなのですね。

 

布袋にもさまざまな種類があるので、好みのものを探すのも楽しそう。過去には水彩画のテキスタイルを手がける伊藤尚美さんの「nani IRO」とコラボレーションしたぬかぽんや、福島の刺子刺繍とコラボレーションしたぬかぽんなども販売していたそう。

 

布地も可愛らしく、自然素材でからだにも優しいぬかぽんは、どの年代の人にも喜ばれる贈り物になってくれそうですね。

 

ぬかぽんをギフトに

 

ぬかぽんの使い方は、耐熱性のビニール袋に入れて、電子レンジか蒸し器で温めるだけ。約250回、およそ8ヶ月間繰り返し使うことができます。夏場はビニール袋に入れて、冷蔵庫か冷凍庫へ。米ぬかや玄米は、温度が高くなると米びつなどでわきやすくなる穀像虫(コクゾウムシ)が大敵です。冷やしたぬかぽんは、夏場にはクールパックとして使うこともできます。

 

「自然素材でできているので、まぁ手がかかる子かもしれません。でも、使い方や保管方法を守っていただくことで、長く使っていただけますよ」と瀧澤さん。

 

暮らしのそばに、誰かへの贈り物に。手しごとの優しい温もりをいかがですか?

 

※夏場は販売をお休みしています。